質問
2020/04/22 14:18

断器、断路器、負荷開閉器の違いがよくわからないので使う場所やそれぞれの性能の違いについて教えてください。

高圧設備 電験三種
匿名

回答 2 件
nasu PRO 電験2種、1種電気工事士、2級電気施工管理技士
回答
2020/04/22 16:59

遮断器は別名CBと呼ばれ、電流の開閉や事故時の遮断を行う機器で、一般的には受電設備(キュービクル)の最も電源側となる箇所に設置されます。
イメージし易い物としては家庭の分電盤に付いているブレーカーも遮断器の一種です。
動作は手動でも行うことが可能ですが、過電流継電器(OCR)や地絡継電器(GR)などの保護リレーと組み合わせることで、配電線や構内事故時に自動で作動させることが可能になります。
原理としては真空やガスなど、それぞれの遮断器の媒体が負荷電流のアークを消弧することで遮断器二次側を停電させることを可能としています。

断路器は別名DSやディスコンと呼ばれ、電路の開閉を行う機器で、一般的に遮断器より更に電源側(一次側)に設置されます。
動作は手動のみで、遮断器との大きな違いといて、断路器ではアークを消弧できないことから負荷電流の開閉は行えません。
そのような特徴から断路器は法定点検や臨時点検の時に誤って遮断器を入れても事故に繋がらないようにするための安全装置といった意味合いで設置されることが多いです。

負荷開閉器は別名LBSと呼ばれ、負荷電流の開閉を行う機器で、遮断器とほぼ同様の意味で設置されます。
動作は基本的には手動ですが、限流ヒューズ(PF)と組み合わせることで、過電流や短絡事故時に自動で作動されることが可能になります。
但し、その動作原理はヒューズが切れて、ストライカーが動作するというものなので、自動動作後はヒューズを交換する必要があります。
機器費用が遮断器を導入するより安価なため、受電容量が小さな(300kVA程度以下)の設備に多く使用されています。

電験サロン PRO 電験2・3種、TOEIC860、電気工事士1・2種、他多数
回答
2020/04/22 18:09

私も電気を学びたての頃は、遮断器、断路器、負荷開閉器の違いがよくわかりませんでした。
特に、高圧の設備を学び始めると、かならず疑問に思うところではないでしょうか。

ネットや書籍などに各設備の解説がたくさんありますが、
いずれも専門用語が多かったり、文書だけの説明でイメージしずらかったりするので、
最初は理解しづらかもしれません。

上記で、nasuさまが詳しくご説明されておりますので、重複する部分もあるかと思いますが、
ここでは少しでもイメージしやすくするため、簡単な概略を説明しますね。

まず、遮断器、断路器、負荷開閉器はいずれも、高圧の自家用電気設備で多く用いられます。
一般的に多いのは、キュービクルという電気設備を納める小さな建物の中に設置します。

それぞれの用途ですが、

まず断路器というのは、受電設備の一番電源側に設置されていて、電路の開閉(入、切)を行うものです。
物理的に電線路を切り離す役割をします。
ただし覚えておかないといけないのは、この断路器は負荷電流を切ることができません。
どういうことかというと、電気設備に電流が流れているときに、
「断路器は電路の開閉ができるものだ!」と思って、切ろうとすると、
アーク(電気、火花)が発生する恐れがあり、かなり危険かつ、
波及事故等(電力会社の変電所設備が停電→街中が停電)にも繋がる恐れがあります。
ですから、断路器は、停電した状態で入、切の操作を行います。
断路器は受電設備の一番電源側に設置されていますので、この断路器を切っておけば、
受電設備内に電気が入ってくることはないので、安全に点検等が行えます。

次に負荷開閉器ですが、これは断路器と同じで電路の開閉が出来ます。
さらに、「電流が流れていても入、切の操作が可能」なのが特徴です。
ただし、気をつけなければいけないのは、定格電流以下の場合ということです。
短絡などの大電流が流れる事故が発生した場合は、その大電流を切ることはできません。
ではどうするか?というと、負荷開閉器にヒューズを設けておいて、
大電流が流れた時は、そのヒューズの溶断で保護します。(ヒューズが切れたら取り替えが必要です)

最後に、遮断器ですが、
これは、負荷開閉器と同じで電路の開閉、また、電流が流れていても入切が可能です。
さらに、負荷開閉器とは違い、事故電流などの大きな電流を切ることも出来ます。
ただし、大電流が流れたとき、自動でこの遮断器が切ってくれるわけではありません。
では、どうやって切るか?というと、
過電流継電器(リレー)などを一緒に設置して、大電流が流れたら、
それを知らせる信号を遮断器に送って、遮断器を動作させています。

ざっくりですが、受電設備の容量が大きいところは、「断路器+遮断器」、
容量が小さいところは、「負荷開閉器」、のようなイメージです。参考まで。


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