質問
2020/04/28 19:24

電験の勉強をしていて疑問に思ったのですが、中性線接地方式に非接地方式というもの
があります。
線路のどこかを接地しないと問題が起きるのではないでしょうか?

電験三種
匿名

回答 3 件
鐵獣 PRO 第三種主任技術者・エネルギー管理士・第二種電気工事士・工事担任者DD第三種・消防設備士(乙7)
回答
2020/04/28 21:33

まず接地を行う目的ですが、主に2つあります。
①変圧器内にて一次側と二次側の混触により高電圧が低圧側に侵入することにより感電事故を防止する。
②漏電事故発生時に健全相の対地電圧上昇を防止する。
中性点の接地を実施する特別高圧送電線は②の目的が主な物です。しかし中性点を接地するとその分、地絡事故時の事故電流は大きく通信障害を発生させる原因になります。
日本国内にて非接地方式が採用されるのは主に6.6kV配電線ですので人口密集地等にも敷設され同じ電柱に通信線の敷設も行われるため地絡事故発生時に地絡電流による通信障害を発生させることはあまり好ましくありません。
それにたいして地絡事故発生時の健全相の対地電圧上昇は比較的小さく(最大で健全時の√3倍≒12kV)また設備の絶縁自体も比較的余裕があるので異常電圧に耐えれるため問題はありません。

電験サロン PRO 電験2・3種、TOEIC860、電気工事士1・2種、他多数
回答
2020/04/29 00:39

非接地方式は、6.6kV配電線に用いられています(街中の電柱に架線された電線などがそうです)。

接地しないと、なんとなく危険じゃないの?というイメージがあるかもしれません。

確かに非接地方式の場合、1線地絡発生時に、健全相の電圧が√3倍に跳ね上がります。
割合としては大きく感じられるものの、その絶対値としては系統電圧が6.6kVと低いので、
それほど大きくなりませんし、絶縁や機械強度にも耐えられるレベルです。

一方、非接地方式では地絡電流が小さくなるので、通信線に対する電磁誘導障害の防止につながります。
日本の都市部等の電柱を見れば、電線以外にも、かなりの数の通信線が、同一の柱に架線されているかと思います。こうした通信線に対する通信障害を防げるメリットが大きいようです。

また、高低圧混触時に低圧線の対地電圧上昇も抑制できるので、
感電や火災発生のリスク低減につながるメリットもあります。

nasu PRO 電験2種、1種電気工事士、2級電気施工管理技士
回答
2020/04/29 08:50

概念的なことに関しては先のお二方がご回答されているで、実務的な部分を回答いたします。

質問者様が書かれている通り、接地しなければ問題が起きます。
そのため『非接地方式』とは呼ばれますが、完全に接地をしていないわけではなく、二次変電所の引出し母線の変成器には地絡事故を検出するための接地(10kΩ程度)が施されております。

また、配電線路ではアレスタや電柱自身にはA種接地、柱上変圧器にはB種接地という感じで、接地に関して結構な確率で施されています。

『非接地方式』という名前がややこしいですが、他の方式に比べて接地抵抗値が大きいというイメージで覚えていただくと良いかと思います。


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